「クローゼット・スタジオ通信」その4   収録機材その3 ナレーション録音の要 ~録音ソフトについて~

コムワークス「ボイスダイレクトサービス」登録ナレーター・中村ゆきこです。
「ナレーションの宅録」を中心とした、現役ナレーターならではのあれこれ・現場の臨場感あふれる(?)こぼれ話などをお伝えする「クローゼット・スタジオ通信」。
今回もどうぞおつきあい下さい。
◎何はなくとも・・・「録音ソフト」
ナレーションの宅録・収録機材についてお送りするその3。
「マイク」「ポップガード」に続き、これがなければ「タダの箱」!
「録音ソフト」について。
宅録は、音声をデジタル録音できるソフトがインストールされているパソコンが「録音機」となります。
さて、録音になくてはならない「録音ソフト」。
「松竹梅」てなイメージでご紹介してみます。
(ウインドウズPCオンリーのネタです、macユーザーの方すみません)
・梅「サウンド レコーダー」
ウィンドウズPCに標準装備されているソフトです。
そうなんです、現在パソコンには、音声録音の機能がそなわっているんです!
それが証拠に、マイクロホンの接続口があります。
ちょっとご確認くださいね。
USBの接続口のほかに、ヘッドホンのジャックを接続する所(緑色で縁取りされています)がありますね。
そして、その近くにあるピンク色で縁取りされている所が「マイクイン端子」です。
そこにマイクを差し込み、サウンドレコーダーを立ち上げれば!
どなたもカンタンに? ご自分の声を録音できますよ!
ただ、機能としては「最低限」です。
録音レベルの調整や細かい編集などには対応できず、当然「売り物の音」づくりには物足りません。
続いては、フリー(無料ソフト)です。
・竹「Audacity(オーダシティ)」
複数の音をミキシングして編集できる、マルチトラック・レコーダー。
そして、波形編集ソフトなので、録った音を「見える化」してくれます。
録音した音がモニターにバババーっと表示されて、ぐっとプロっぽい作業空間になります。
音圧も波の大小で確認できますし、ノイズも見えるから編集もバッチリ。
さらにはエフェクト(音の加工)もいろいろ可能。
ナレーションにBGMをつける・・・なんてこともお手の物です。
個人的には、フリーソフトとしては最高峰レベルの機能を備えているのではと思うほど、いろいろ「できるヤツ」です。
じつはワタクシ、このソフトを駆使して、ポッドキャスト(インターネットラジオ)サイトを運営しております。
毎度手前味噌で申し訳ございませんが、よろしければお聴きになってみて下さい。
「無料ソフトでここまでできるのか!」と、ちょいと新鮮な驚きがあるかも、しれません。
「フラワー・ステーション」https://ponkumi.seesaa.net/
そして・・・いよいよ
・松「Pro Tools(プロツールス)」
「デジタル・オーディオ・ワークステーション (DAW)」 用のソフトウェアの雄。
まさしくその名の通りプロユースのソフト。
現在では、音楽業界のみならず、映画業界・放送局などの「音」に関する多くの業界において、共通システムとして君臨しています。
まぁいわばデジタル録音界の共通言語、英語みたいなものでしょうか?
プロユースですので、機能も素晴らしい。
当然の事ながら、お値段もそれなりにいたします。
現在、個人でもちょっとムリして何とか手が届く廉価版なども発売されています。
ただ・・・「ナレーションの宅録」という観点からすると機能が多すぎて宝の持ち腐れになるかもしれません。
ナレーション単体をきっちり録れれば良いと考えると、マイクに凝るべきかな、と。
そのほか、いろいろと録音ソフトもありますので、全く奥が深い!
今回の「クローゼットスタジオ通信」はこの辺で。
次回もよろしくお願いいたします!
中村ゆきこでした。
https://sharakubin.com/info/nakamura5/