ボイスダイレクトサービス 登録ナレーター 中村ゆきこ 「クローゼット・スタジオ通信」その23~ 「そもそも宅録ナレーションって?その1」 ~

コムワークス「ボイスダイレクトサービス」登録ナレーター・中村ゆきこです。
「ナレーションの宅録」を中心とした、現役ナレーターならではのあれこれ・現場の臨場感あふれる(?)こぼれ話などをお伝えする「クローゼット・スタジオ通信」。
今回もどうぞおつきあい下さい。
さて今号からは、「宅録ナレーションの特色を考える」。
ナレーションの宅録に向いているジャンル、などについてあれこれと。
数回にわたって、池上さんよろしく?「そもそも大前提」シリーズです。
   ~ ~ ~  「宅録」は「スタジオ録り」とどう違う?  ~ ~ ~
 
◎大きな違いは「即時性」
なんとなくイメージいただけているかと思いますが、
宅録とスタジオ録りの最も大きな違いは、「即時性」です。
宅録 → ・録音発注から納品まで、最低でも半日は要する。
 (これも、
 「奇跡的にナレーターが当日対応が可能で、
  原稿の量が「100文字」・・・なんて案件の場合、です)
「ちょっと喋るだけなんだから、あっという間にできるでしょ」
・・・というワケには、なかなか参りません。
その他の案件などとの兼ね合いやら何やら、
そして売り物の音、にするために、
「編集・整音」に、かなりの労力を要するのです。
    ・修正、演出がその場で出来ない
ナレーションの宅録において、一番のキモ、とも言えましょうか。
録音音声をお聴きいただいた後に、
原稿の変更が発生するケースは、結構あります。
(と言うか・・・ほとんど、何かしらはあります
 「一発OK」の方が、珍しいかな。。。)
特に分量が多く、専門的な内容のモノ。
やっぱり、耳で聞いてみると「どうもしっくりこない」というケースが多々。
お気持ちは、よ~く判ります、ハイ。
しかし、宅録ナレーション制作においては、
「多量の修正は、余計に時間&予算が必要」となるので、
トータルで見ると「短納期・低コスト」とは言い切れない場合も生じます。
スタジオ録り → ・作業が始まれば、その場で一気に仕上げられる
全体の分量にもよりますが、
私の場合、30分物のVPですと、
事前打ち合わせ&テスト&本番&最終チェック(通し上映)で、
3時間程度で完了させていただくことが多いです。
事前のスタジオ押さえなどのスケジュール調整が必要ですが、
一旦入らせていただけば、可及的速やかに、仕事させていただきます。
    ・修正、演出もその場で明朗会計(!?)
「その場で全て解決できる」。
なんといっても、スタジオ録りのイチバンの強みですね。
原稿の修正対応はもちろん、
ときには「もっと良い言い方ありませんか?」なんてご相談にも、
乗らせていただいてます。
    ・音質も問題ナシ
これはもう、言わずもがな、でしょうね。
・・・おっと、これだけ見ると、
宅録の旗色がビミョーになってきましたが・・・・!?
しかし、「宅録に向いているジャンル」が、確実にあるのです!
次回、乞うご期待!
今回の「クローゼットスタジオ通信」はこの辺で。
次回もよろしくお願いいたします! 
中村ゆきこでした。