「クローゼット・スタジオ通信」その12   自宅でナレーション音声を録音 ~「宅録」のプロセス その4 ~

コムワークス「ボイスダイレクトサービス」登録ナレーター・中村ゆきこです。
「ナレーションの宅録」を中心とした、現役ナレーターならではのあれこれ・現場の臨場感あふれる(?)こぼれ話などをお伝えする「クローゼット・スタジオ通信」。
今回もどうぞおつきあい下さい。
今回は、「宅録ナレーションの『トーン』『印象決定』」について。
作品の仕上がりに大きく関わる「ナレーションのトーン」。
スタジオ収録の場合は、
テストを繰り返すことで、
お求めのイメージに一番ピッタリ来る高さ・早さなどを探っていただけます。
そしてその場で「この感じで読んで」と決定していただけます。
しかし、宅録ナレーションの場合は、そうは行きません。
その点を、どう活かすか!?
宅録ナレーション歴10年の「技」を大公開! しちゃいます。
◎宅録ナレーターの技「トーンとイメージ」決定のプロセス
私の場合、仕事をご発注いただく際、
・使用目的
・使用媒体
・使用規模
・使用期間
・聴取、視聴対象
・・・などをできるだけ詳しくヒアリングさせていただきます。
それによって、「どういったイメージで喋るか」を固めていきます。
イメージが具体的であればあるほど、
的を射た表現につなげられ、
クライアント様の求めるものに近づけられ、
さらには「ご要望・ご期待を超える」クオリティのご提供につながります。
では、項目毎に「なぜ必要なのか」?
今回は前半・・・!
   ~ ~ ~  使用目的  ~ ~ ~
「原稿を読めばわかる」!
・・・確かに、そうではあります。
しかし、商品の説明一つとってみても、
「『使用方法』をできるだけ分かりやすく解説したい」場合と、
「商品のイメージをアップさせたい」場合では、
微妙にナレーションのトーンは変わってきます。
私は、「目的の方向性」もヒアリングさせていただくことがあります。
   ~ ~ ~  使用媒体  ~ ~ ~
多岐にわたりますが、
最近増加の一途が「Web上で公開する動画」。
Web環境の進化に伴い、ハイクオリティの動画が求められる時代になってきました。
当然、音声もクリアでなければなりません。
一昔前に見受けられた、
「ICレコーダー」で録った様なガサガサしたナレーション音声・・・
今や、
「え、いまどき素人の動画でもこんな音のヤツ無いよ!」と一笑されてしまいます。
(もちろん、ワザとそれを狙って行く、という表現もありますが、
 それは又別の話)
最低レベルでも「CD音質のクリア」を目安に、
私は環境を整えています。
   ~ ~ ~  使用規模 ~ ~ ~
平たく申し上げると、
「どのくらいの人数の方が対象なのか」ということですね。
ナレーション音声が使用される環境も含みます。
ある程度広い空間で上映される
 (=一度に多数の方にナレーションを聞いていただく)のか、
Webの様に、「1対1」感のある媒体なのか。
それによっても、喋り手としてはイメージを調整します。
とは言え最近は、
「最初は展示会に使って、
 その後はWebにアップします」
等のケースも増えていますので、ガチガチに固めることは避けていますが。
それでも最初の「とっかかり」として、使用規模の把握は重要ポイントです。
今回の「クローゼットスタジオ通信」はこの辺で。
次回もよろしくお願いいたします! 
中村ゆきこでした。
https://sharakubin.com/info/nakamura13/