【導入事例】屋外音楽フェスでの会場内状況確認用ライブ映像システム

いずれもイベント運営・管理を円滑にするための映像で以下の3種の映像を総合運営本部へ送出した。一般向けの映像ではなく、運営スタッフがイベント会場全体の状況を把握するためのシステムである。5日間程度の短期間のレンタル運用とした。真夏のイベントのため、屋外ボックス内の機器の熱対策などにも配慮し、設置した。設置に2日間、撤収には半日間ほどを要した。

システム図

■混雑状況確認カメラ
広い公園会場内の来場者通路の要所へ10台のPTZカメラを設置。カメラ近辺まで、有線でインターネットへのLANケーブルを敷設し(一部は無線機器で近くのルーターまで接続)、ルーターとPoEHUBを防水ボックス内に収納し、カメラと接続。カメラ映像は一度インターネットへ送出。
■ステージ観客調査カメラ
複数ある各ステージの観客数を確認するための固定カメラを設置。アーティストごとにどの程度の観客が入っていたかの調査に用いるためのカメラ。映像の送出については混雑状況カメラと同様。
■ステージスイッチアウト映像送出
ステージ上のアーティストのパフォーマンスを撮影しているカメラのスイッチングアウト映像から各ステージ運営本部内に設置した送出エンコーダー経由でインターネットへ映像送出。

◎総合運営本部での映像受信
総合運営本部にて各場所からの映像信号をインターネット経由で受信。本部内に設置した大型ディスプレイの9分割画面で、混雑状況各カメラのライブ映像を表示(1台は時間帯などで切替表示)。ライブ映像とともに録画も実施。
小型の操作用ディスプレイも用意し、PTZカメラ(方向とズームが遠隔操作可能)の操作を専用ジョイスティックで行えるように設置。これらの映像は主に運営スタッフが会場内の混雑状況を把握し、適切な誘導等を行ったり、異常が発生していないかをリアルタイムに確認するために利用。本部で受信した各カメラの映像はさらにデコーダー経由でライブ配信エンコーダー機器へ送られそこから、ライブ配信サーバー経由で配信を行う。これによってスタッフは運営本部にいなくても、スマホでどこにいても混雑状況を容易に確認できるようになっている。

ステージ観客調査カメラ映像とステージスイッチアウト映像は、それぞれデコーダーで受信し、各カメラごとにディスプレイ表示。運営本部内で、全てのステージパフォーマンスの状況や観客の情報を得られるようになっている。ステージ観客調査カメラ映像は録画も実施しているがステージスイッチアウト映像はライブ映像のみ。