【写楽便りNo.443】Windows7からWindows10マシンへカウントダウン プロジェクトファイルの引っ越し

—Windows7からWindows10マシンへカウントダウン
     プロジェクトファイルの引っ越し      — 

■延長サポートが終わったらどうなる?Windows7の延長サポートがいよいよ近くなり2020年1月で期限です。

ちなみにWindows7のメインストリームサポートは2015年に終了してます。
こういう書き方をすると「メインストリームサポートが終わっても問題なく今まで使えていたのだから延長サポートが終わっても今まで通りつかえるんじゃないですか?」という方がいらっしゃいますが映像編集に使われてる方は特に極一部の方を除いて大きな問題がおこります。というのもメインストリームサポートの終了とは簡単に言うと「Windows7の不具合をなおしますよ」というサポートでした。

要するに問題なく動いていたパソコンであればそのまま使い続けても良かった訳です。対して延長サポートの終了というのは「セキュリティー更新プログラムをやめますよ」という事になります。=ウィルス感染や情報漏洩リスクが各段に高まります!

まずはとりあえず使い続けても大丈夫かもという極一部の方々とは「ネットに接続せず使っていてデータの取り込みも基本的にしない方」「有償延長サポート契約を結べる大企業」のどちらかになります・・・有償延長サポートはそもそもボリュームライセンス向けで中小企業では基本不可能ですし、編集ソフトにEDIUSやAdobe CCを使ってる場合がネット認証のためインターネットの接続が必須となってしまいます。こうなるともうWindows10への移行はほぼ強制です。

■プロジェクトファイルの引っ越しは普通のデータよりややこしいOSの入れ替えやPCの新調で非常に面倒なのがソフト関係の設定です。
特に当社でよくご依頼や質問をうけるのがデータの引っ越し作業。所謂、町のPCショップや修理屋さんでもデータ引越し作業は行ってますがこれは誰でも簡単にできます。単純な方法ですと旧PCに外付けHDDをUSBで接続して新しいマシンに戻すだけです。

データ容量次第で時間はかかるかもしれませんが作業自体は極めて簡単です。映像関連でも完パケデータはこの方法で問題ありません。が、問題になるのはプロジェクトファイルです。

映像編集にかかわる方ならご存知かとおもわれますがプロジェクトファイルは映像データそのものを持ってる訳ではありません。
持ってるのは各素材の住所録みたいなデータです。ところがこの住所録が編集パソコンを新しくした際に気を付けないと使えなくなってしまいます=オフラインクリップとかオフラインメディアとか出てきてプロジェクトファイルを開いてもBINエリアに素材が表示されなく当然タイムライン上でも使えない状況になります。
では、どうするかというと「クリップの復元と転送」とか「オフラインメディアの再リンク」という機能を使って復活させるわけです。
PCの構造やWindowsのフォルダ構成を理解していば特に難しいという作業ではないのですが詳しくない方ですと中々うまくいかない場合が多いようです。
外付けUSB接続HDDなどを素材置き場やプロジェクトファイル置き場に使われてた場合も同様です。
基本的にはWindowsのフォルダ構成を全く同じにしていけば良いのですが多くの場合はドライブレターの変更が必要になります。(なお、HD編集時代はさして問題なかった外付けHDDへの保存ですが今後メインになるであろう4K編集機を新調する場合は転送速度の問題により弊社では推奨しておりません。SSD内蔵ドライブか10GbE接続ストレージへの移行を推奨いたします。)

■マイグレーションサービスをご利用いただければ簡単です。
当社ではマイグレーションサービスを行っております。OSの入れ替えやプロジェクトファイル移行作業を代行して行う事ももちろん可能です。
手間をかけたくない方やそもそもやり方が分からない方は是非ご利用ください。https://comstation.jp/migration/