「映像の繋がりについて考える」

私の映画作りは撮影の終わったところからシーンごとに仮編集の作業にはいりました。
ところがここで問題発生です。撮ってきた映像を編集ソフトのタイムラインに並べてみると
シナリオ通り並べているのに上手く繋がりません。今までイベントの撮影の編集はしたことがありますが
自分でシナリオを書いた作品のドラマの編集というものは以前に友人の結婚式の余興のビデオ
を作って以来2回目です。イベントの編集の場合は時間軸に沿って並べればそれで完成で繋がりを
考えるまでもなく簡単だったのですがドラマの場合は時間軸に沿った撮影では無くバラバラに撮影した
素材を意味の繋がる物語に仕上げる必要があります。例えば、浜辺に倒れている私を友人が見つけて
助け起こすシーンを撮るとします。この場合、私は「友人が浜辺を散歩しているカット」「倒れている私」
「友人が駆け寄り助け起こす」の3カットを撮影すれば繋がると考えておりました。しかし実際に繋いでみると
ノンビリ浜辺を散歩している友人が急に私に駆け寄り助け起こすような印象となり私の考えていたイメージとは
少し違う印象です。そこで1カット加えて構成しなおしたのがこちらです。「浜辺を散歩しているカット」
「驚く友人の表情」「倒れている私」「駆け寄り助け起こす」、他のシーンでも同じような事がありました。
警報音の響く踏切のカットを使いたくて電車の通り過ぎる踏切をアップで撮ってきたのですが電車の
通過していない踏み切りのカットの間に挟みこむと警報音が重要な意味を持つような演出となって私の
考えているシーンの意図と異なってしまいました。ビデオの先生に仮編集のDVDを持って相談に行くと
明快な答えが返ってきました。映像の繋がりには「画の繋がり」と「意味の繋がり」の2種類がありこの2つを
考えながら撮影をしなければ良い作品にはならないという事です。編集では前のカットを受けて次のカットが
やってくるのでここに何らかの意味が無ければ繋がりが悪くなってしまうのです。
今回初めてアクション繋ぎというものに挑戦してみました。アクション繋ぎとは動作をしている途中でカットして
繋ぐ方法でこちらの繋がりは意味の繋がりを考える事無く画の繋がりさえ良ければ繋がるので
今回の作品では多用してしまいました。
通勤途中に山手線のトレインビジョンで面白いアクション繋ぎのCMを見たので紹介しておきます。
全く現実ではありえないシーンなのにアクション繋ぎによって面白い映像に仕上がっています。
(文・浜田)

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