コムワークス「ボイスダイレクトサービス」登録ナレーター・中村ゆきこです。
「ナレーションの宅録」を中心とした、現役ナレーターならではのあれこれ・現場の臨場感あふれる(?)こぼれ話などをお伝えする「クローゼット・スタジオ通信」。
今回もどうぞおつきあい下さい。

ナレーターのお仕事現場赤裸々リポート!
スタジオ収録の必需品「見台(けんだい)」について・続編です。

◎「見台」のメリット、続きます

私にとって、ナレーションスタジオ収録時になくてはならない「秘密兵器」、それが原稿台「見台」です。

一見、チープではありますが、威力は絶大!

前号に引き続き、すばらしさをアツく語ってしまいます。


◎要らない音「ノイズ」に気を遣わなくて良くなる!

3・ページ替わりの際の「ペーパーノイズ」が出にくくなる

収録の原稿は、TVなどの「30秒CM」系のタイプ以外は、複数枚にわたります。

文章の途中でページが変わっていることも、当たり前にあります。
(制作さんが気を使って下さって、行替えを工夫して作成して下さることもありますが・・・そういう現場は「むむ、出来るな!グッジョブ!」と密かに喜びます)

シーンの途中でページ変更を要求される = 録音の最中にページを変える動作が必要、になります。

ともすると「カサッ」とか「ササッ」という紙のこすれる音が出てしまいがち。

すなわち「余計な音が発生する可能性が非常に高まる」ということす。

これは、限りなく回避したい、状況なワケです。
さらに、やっかいなことに、エンジニアさん曰く「ペーパーノイズはとても消しにくい」んだとか!

「クリアな喋り声の他には、ノイズを発生させない」のは、使えるナレーターになるために、かなり重要な資質ではないか、とも思いますね。
(それを考慮して、着ていく服も考えるのですよ~! いわゆる「衣擦れ」が発生しないもの)

私の場合は、原稿を確認する際に「めくり」のキリのいいタイミングもチェックします。
「見台」があると、キリの悪い行替えのページがあったとしても、収録時に原稿に触らなくて良いようにセッティングが可能に!

1文が複数枚に分かれている原稿を並べて配置すれば、準備万端。

めくりを気にせずに、ナレーション表現に集中できるのです。

◎これも、結構重要!

4・スタジオスタッフさんとのコミュニケーションツールになる!

私物の持ち込み、ですので、もちろんスタジオの方には「こちら、使わせて頂きます」と一言断りを入れます。
エンジニアさんがマイク位置を合わせに、アナブースに入ってこられたときにお声がけします。
向こうから気が付いて「これ良いですね」などと言ってくださることも。

そうすると・・・

「良い物お持ちですね~」
「でしょ!これさえあれば疲れず読めて長尺もラクラクですよ」等々・・・

入り(はいり)を自然に盛り上げてくれる、のです。

以前にも「最初が肝心」とお話ししましたが、スタッフさんとのコミュニケーションはとてもとても大切。
お互い初対面の現場だとなおさら、「一緒に良い物作りましょう!」と雰囲気をなごやかに上げていくことは、その後のスムーズな進行に直結します。
そのキッカケ作りに、大いに役立ってくれるのです。

しかも、スタジオのエンジニアさんに憶えていただける、という効果もありました。
単発の仕事でお世話になり、その後そのスタジオ訪問の間がかなり空いたにもかかわらず、エンジニアさんが「あ、以前もこのツールお持ちでしたよね!」、と。

この業界、どんなに小さなことでも「憶えていただいてナンボ」の世界ですので、密かに「しめしめ」と思った物であります。
もちろん、実力でご納得いただき、存在を憶えていただくのが大前提・当たり前ですけど!

今回の「クローゼットスタジオ通信」はこの辺で。
次回もよろしくお願いいたします! 
中村ゆきこでした。

「クローゼット・スタジオ通信」その8 自宅でナレーション音声を録音 ~「宅録」のプロセス その1 ~