コムワークス「ボイスダイレクトサービス」登録ナレーター・中村ゆきこです。
「ナレーションの宅録」を中心とした、現役ナレーターならではのあれこれ・現場の臨場感あふれる(?)こぼれ話などをお伝えする「クローゼット・スタジオ通信」。
今回もどうぞおつきあい下さい。

ナレーターのお仕事現場赤裸々リポート!
スタジオ収録の続・続編?です。

◎スタジオ収録、ワタクシの「頼れる相棒」!

前号の最後で触れさせていただいた「見台(けんだい)」。
イメージとしては、義太夫の太夫が台本を置いている台・・・てな感じでしょうか。
ピンと来ない方、さらにご説明しますと。
人形浄瑠璃の「語り手(=太夫)」の前にある台、となります。
(さらにピンと来なくなった・・・?人形浄瑠璃、まれにTVで中継されてたりします)講談師が扇子でパンパン!叩く台・・・とはちょい異なりますが、役割は同じ。
ナレーターにとっては、原稿を置く台、です。
これがあるかないかで、ナレーションの出来が大きく違ってくる、と言っても過言ではない!
とにかくワタクシにとっては、なくてはならない物なのです。

◎「見台」のメリットは?

一言で申しますと・・・「仕事がやりやすくなる」。
スムーズに、サクッと最後まで原稿を読めるようになる、ということですね。

具体的には、

1・原稿の位置が固定されるので、姿勢が崩れない
2・映像モニターの近くに原稿をセットできるので、視線の移動が少なくて済む
3・ページ替わりの際の「ペーパーノイズ」が出にくくなる
4・スタジオスタッフさんとのコミュニケーションツールになる!

などのメリットを感じています。

◎「見台」の良きところ!

まず、1について。
良い姿勢が保てるので、「良い声」が保てます。
まっすぐ前を向いて、ノドの力を抜き、リラックスするのが、私の発声のコツ。
楽に声が出せるので、分量の多いモノでも乗り切れます。
私はうつむき加減だと「良い声」が出ません。
(どなたも、そうだと思いますが)
下向きだと、ノドが締まってしまいます。
猫背気味にもなるので呼吸も浅くなり、声帯に負担がかかる「ノド声」になりがち。
すると、すぐに疲れてしまう。
この悪循環を、断ち切ってくれます。

2は。
本番では、読むたびに逐一映像を見てはいられませんが、シーンの切れ目などの肝心な所では見なければなりません。
映像の雰囲気をつかみとって、表現に活かす必要があるからです。
もちろん、「字幕(テロップ)」に合わせて単語を読み上げる、なんて所でも、モニターを見なくちゃなりません。
そのたびにいちいち視線を「原稿、モニター、また原稿・・・」と上下に動かすのは、結構なストレス。
そういう状況にも、モニターのできるだけ近くの横や脇に原稿をセットしてあれば、最小限の視線移動で対処できます。

「見台」のスーパーパワー、少しおわかりいただけてきたでしょうか?

メリット3・4については、次回!
(もったいぶるな~・・・)

今回の「クローゼットスタジオ通信」はこの辺で。
次回もよろしくお願いいたします! 
中村ゆきこでした。

「クローゼット・スタジオ通信」その7ナレーション収録の現場実録!その3 ~スタジオ収録~