ボイスダイレクトサービス 登録ナレーター 中村ゆきこ    「クローゼット・スタジオ通信」その14
自宅でナレーション音声を録音 ~「宅録」のプロセス その6 ~

コムワークス「ボイスダイレクトサービス」登録ナレーター・中村ゆきこです。

「ナレーションの宅録」を中心とした、現役ナレーターならではのあれこれ・現場の臨場感あふれる(?)こぼれ話などをお伝えする「クローゼット・スタジオ通信」。
今回もどうぞおつきあい下さい。

今回は、「宅録ナレーションの『トーン』『印象決定』」後編その2!

宅録ナレーション制作における、

「トーン」や「細かいニュアンス」決定の要因について、

マニアックではありますが? 大公開!

◎宅録ナレーターの技「トーンとイメージ」決定のプロセス、続きます

ナレーション音声録音に際して、事前取材の項目、

・使用目的
・使用媒体
・使用規模
・聴取、視聴対象

・・・と、ご紹介して参りました。

いよいよ、最後の項目!

そして、若干、補足がございます。

   ~ ~ ~  使用期間  ~ ~ ~

はい、

読んで字の如く・・・・

「どのくらいの期間、使う音声なのか」

・・・ということですね。

この点も、参考としてヒアリングすることもあります。

2次使用(放送媒体における「再放送」)なども含まれますが、

まぁこれは、定まっていないことも多いもの。

ナレーションの場合は、

「制作物の権利・著作権は全て制作サイドに帰属」となることが多いようです。

いわゆる「買い切り」というパターンですね。

使用期間、短期間から長期間までいろいろございますけれど・・・

じつは私、

「企業の電話応答の自動音声」

「路線バス・鉄道の車内アナウンス音声」

・・なども手がけさせていただいております。

「長期間もの」の最たるジャンルでして、

とある企業様は、もう20年弱のおつきあい、

交通関連も、4年目に突入させていただいています。

「社会インフラの声」とも言えるお仕事、

個人的には、

「月光仮面ナレーター
  (=どこの誰かは知らないけれど、
   誰もがみんな知っている)」

・・・存在にたとえつつ、コツコツと精進中です。

◎そして補足  「使用目的」について・・・

改めまして、「ナレーションの使用目的」、

書き忘れたことがありましたのでさらに具体的に。

じつは、最も根元的なモチベーションにつながる項目です。

つきつめると、哲学的になってきちゃいそうですが・・・。

たとえば、「商品PR」。

売れるようにPRする、と一口に言っても、

商品によって、さまざまな表現があります。

「明るく、楽しく、元気よく」売り込むのか。

「信頼感を第1に、落ち着いた印象で」売り込むのか。

「購買対象の『悩み』に寄り添って」売り込むのか。

たとえ同じ商品であったとしても、

同じ原稿であったとしても、

上記3パターンのナレーションのトーンは、まったく変わってきます。

(百聞は一聴にしかず・・・?

 是非一度、聞き比べていただきたい気もいたしますが・・・)

ナレーションの目的とは。

これは聴取・視聴対象とも重複してきますが、

すなわち、この言葉(ナレーション原稿)で、

「どういった気持ちになっていただきたいのか」

「どういった行動を起こしていただきたいのか」

つまり聞き手に・・・

「どういう影響を与えたいのか」という明確な方向性、と言えるでしょう。

この点がハッキリしていればしているほど、

読み手としても、的を射た表現を作りやすいですし、

ディレクションの際も「ブレない」制作につなげられ、

結果として短時間で高いクオリティの仕上がりにつながります。

スタジオ録音の場合、

こういった細かいニュアンスの調整を直接行えますが、

宅録の場合は、「演出の即時性」がありません。

しかし!

「一を聞いて十を知る」・・・ほどには、なかなか行きませんが、

原稿をいただいて、不明点など事前に確認させていただき、

「お値段以上!」
「ご期待以上!」

・・・の仕上がりになるよう、

技術と気力・体力を総動員して臨ませていただいております!

今回の「クローゼットスタジオ通信」はこの辺で。
次回もよろしくお願いいたします! 
中村ゆきこでした。

 ボイスダイレクトサービス 登録ナレーター 中村ゆきこ    「クローゼット・スタジオ通信」その15      ~ 「宅録ナレーターはツライよ!」 ~