コムワークス「ボイスダイレクトサービス」登録ナレーター・中村ゆきこです。
「ナレーションの宅録」を中心とした、現役ナレーターならではのあれこれ・現場の臨場感あふれる(?)こぼれ話などをお伝えする「クローゼット・スタジオ通信」。
今回もどうぞおつきあい下さい。

今回は、「宅録ナレーションの『トーン』『印象決定』」について。

作品の仕上がりに大きく関わる「ナレーションのトーン」。

スタジオ収録の場合は、

テストを繰り返すことで、

お求めのイメージに一番ピッタリ来る高さ・早さなどを探っていただけます。

そしてその場で「この感じで読んで」と決定していただけます。

しかし、宅録ナレーションの場合は、そうは行きません。

その点を、どう活かすか!?

宅録ナレーション歴10年の「技」を大公開! しちゃいます。

◎宅録ナレーターの技「トーンとイメージ」決定のプロセス

私の場合、仕事をご発注いただく際、

・使用目的
・使用媒体
・使用規模
・使用期間
・聴取、視聴対象

・・・などをできるだけ詳しくヒアリングさせていただきます。

それによって、「どういったイメージで喋るか」を固めていきます。

イメージが具体的であればあるほど、

的を射た表現につなげられ、

クライアント様の求めるものに近づけられ、

さらには「ご要望・ご期待を超える」クオリティのご提供につながります。

では、項目毎に「なぜ必要なのか」?

今回は前半・・・!

   ~ ~ ~  使用目的  ~ ~ ~

「原稿を読めばわかる」!

・・・確かに、そうではあります。

しかし、商品の説明一つとってみても、

「『使用方法』をできるだけ分かりやすく解説したい」場合と、

「商品のイメージをアップさせたい」場合では、

微妙にナレーションのトーンは変わってきます。

私は、「目的の方向性」もヒアリングさせていただくことがあります。

   ~ ~ ~  使用媒体  ~ ~ ~

多岐にわたりますが、
最近増加の一途が「Web上で公開する動画」。

Web環境の進化に伴い、ハイクオリティの動画が求められる時代になってきました。

当然、音声もクリアでなければなりません。

一昔前に見受けられた、

「ICレコーダー」で録った様なガサガサしたナレーション音声・・・

今や、
「え、いまどき素人の動画でもこんな音のヤツ無いよ!」と一笑されてしまいます。

(もちろん、ワザとそれを狙って行く、という表現もありますが、
 それは又別の話)

最低レベルでも「CD音質のクリア」を目安に、

私は環境を整えています。

   ~ ~ ~  使用規模 ~ ~ ~

平たく申し上げると、

「どのくらいの人数の方が対象なのか」ということですね。

ナレーション音声が使用される環境も含みます。

ある程度広い空間で上映される
 (=一度に多数の方にナレーションを聞いていただく)のか、

Webの様に、「1対1」感のある媒体なのか。

それによっても、喋り手としてはイメージを調整します。

とは言え最近は、

「最初は展示会に使って、
 その後はWebにアップします」

等のケースも増えていますので、ガチガチに固めることは避けていますが。

それでも最初の「とっかかり」として、使用規模の把握は重要ポイントです。

今回の「クローゼットスタジオ通信」はこの辺で。
次回もよろしくお願いいたします! 
中村ゆきこでした。

「クローゼット・スタジオ通信」その13   自宅でナレーション音声を録音 ~「宅録」のプロセス その5 ~